気象病

天気

周りの理解の少ない気象病とは?

皆さんは、天気が悪いと調子が悪いという経験があったり、現在症状があったりしますか?

周りに・・・

筆者は、新卒で入った職場が各年代の女性が揃った20名程の職場でした。その中で、数名、台風や雨・季節の変わり目で頭痛や気分変調、めまいなどからくるイライラを爆発させる方がいました。当時の筆者は、頭痛を誘引する原因は数個あったものの、天気の変動では、頭痛がなかったので、何故?と思っていましたが、今ならわかります。

妊娠をきっかけに

私自身、女性ホルモンバランスが悪く、高校生から治療継続中です。その中でも、排卵後に増幅する黄体ホルモンと私は相性が悪く、頭痛を含む、PMS(月経前症候群)があります。そのため、妊娠すると、妊娠を維持するための黄体ホルモンは増幅するのですが、結果、頭痛が相当数発生しました。

その中でも天気が悪い日は、高確率で頭痛だったため、妊娠中でも飲める漢方薬で凌いでいました。現在、妊娠はしてなくても、天気の悪さでの頭痛は継続しており、漢方や錠剤を使用しています。

気象病とは?

気象病とは、女性に多いとされ、気温や気圧など気候の変化によって、引き起こされるさまざまな症状の総称です。気候の変化による、出現タイミング・症状の内容・程度は、人によって異なります。一時的で軽度な方から日常生活が困難になる方もいます。

身に覚えはありますか?ここでのキーワードは”気温”と”気圧”です。

気圧

頭痛女子

気象病では、気圧の低下は大きな要因であると考えられています。気圧は、季節や天気によって変動や低下するため、その際に、体内で生じている圧が強くなり、内耳から自律神経のバランスが取れなくなる時に頭痛・頭重感・めまい、動悸などのさまざまな症状が出てくると考えられています。

気温

急激な気温の低下は、交感神経を刺激して、心拍や血圧を上昇させ、脳梗塞や脳出血、心筋梗塞など命に関わる重篤な病気発症の引き金になり得ます。

急激な気温の変化は、血行不良を招き、肩や首のこりの原因になります。体内の平衡感覚を司る耳の内耳への血流も悪くなるため、めまいや耳鳴りなどの症状も出てくると考えられています。

めまい女子

症状

気象病では頭痛・むくみ・だるさ・眠気・吐き気など主な症状になります。

痛みや浮腫(むくみ)

急激に気圧が低下すると、内耳で気圧変化を察知し、血液中の水分が血管外に押し出されて浮腫となり、それによりプロストグランジンやヒスタミンなどの炎症物質が生産され、頭痛や関節痛などの症状となります。

自律神経の乱れ

内耳で気圧のバランスが取れなくなった時に、自律神経の不調が引き起こされ、めまい・動悸・気分の落ち込み・集中力や注意力の低下など自律神経失調症状・精神的な症状も出やすくなります。

検査・診断・治療

検査・診断

重症度が高く、命に関わる症状の場合は、Dr判断後、頭部CT検査・血液検査・心電図検査などを行います。しかし、一時的な頭痛やめまいなどは血液検査や画像検査を行わない場合もあります。

気象病めまい頭痛・浮腫生理や妊娠含む時
気象科・漢方科耳鼻科・漢方科片頭痛外来
脳神経外科
婦人科・産科

ただ、気象病だと思っていても、実は別の病気が隠れていることは多々あるので、その際の受診するべき科は変わってきます。自分の体をよく観察し、天気と体調日記をつけて、受診した際に持参してくださいね。関連があるか判断しやすくなります。

治療薬

一時的な症状は、出現した時の”対症療法”が主軸になります。

頭痛めまいむくみ
鎮痛薬・漢方抗めまい薬・漢方利尿薬・漢方

気象病の場合は、事前に症状を予測することができるので、予防薬を処方されることがあります。主に、抗めまい薬や漢方になります。

※漢方は体質に合う時、合わない時もあり、持病によっては使用できない場合もあります。そして、妊娠中の方は主治医の考え方もあるので、必ず医師に確認してくださいね。

私的・・・自律神経を整える日常生活

痛みに対して鈍麻傾向のある筆者は、医師からすると受診目安を超えて、悪化しすぎで受診するタイプだそうです。なので、少しでも症状を感じた時は積極的に無理せず、初手で症状が済むように心がけており、天気による頭痛の頻度は減りました。

  • 睡眠(時間数より熟眠感を感じる良質さ)
  • 運動(ストレッチレベルでもOK)
  • ストレス(車で歌う・好きなことに集中してみる)
  • 食事内容(無理なく料理できる蒸篭・レンチン)※注意:体質によって糖質(特に砂糖)の多い食事は頭痛の原因になることも!!
抱き枕女子

そして、頭痛自体は、原因が100種類を超えるという研究結果もあり、各々単体だと問題なくても、例えば”女性ホルモン”×”気象病”で症状が出る方もおられると思います。自分の体と相談しながら予定を組んで無理なく過ごしていきましょう。

”体”×”天気”の症状はまだまだあります。季節の変わり目はご自愛くださいませ。

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